※掲載されている写真は、個人情報保護法に基づき許可を得て掲載されています。

福祉用具通信16


     大型店舗ができてから大変になった。震災後さらに超安売りの店ができてとにかくお客がこなくなった。

 

     車が3台流されるなど約1,000万円の損失。店舗としてみなされず何の補償もない。

 

     自分で壁を張り替え、再開はできたが塩害で自動ドアを何度も修理するなど小さくともそのたびの費用が大変。

 

     まず一店でも開くことがまちの復旧につながると開いたが、罹災証明を取った後で車の追突による天井被害がわかった。もう一度調べてもらおうとしている。1,000万円の大切な機械が壊れた。

 

     これを機会に店を閉じたいが借金があるのでやめるにやめられない。

 

     機会、ショーケース、全部壊れて数百万かかった。借りている店舗のためなんの補償もない。

 

     自営業者への補償がない。商品被害への補償もなにもない。被害分の商品の支払いを延期してもらってなんとか再開した。

 

     お客さんが少なくなった。修理するにも600件まちの状態。お金がないので修理は諦めている。

 

 

塩竈市内自営業の方々の声。

メディアでは報道されない現場の生の声。

真の意味での復興とはなんだろう…

一緒にしていけることってなんだろう…


                               ハナオ

posted by forest-yougu | 16:16 | - | comments(0) | trackbacks(0) |
福祉用具通信15
 

早いものでもう7月です。あの震災から4ヶ月が経とうとしています。
今回は少し震災時のことを振り返ってみたいと思います。


 *こちらもごらんください。http://www.team-forest.net/adv/p_tasikana01.html

 

食料・ガス・電力・水道・通信・燃料・情報とライフラインが壊滅。何時間もかけ食料や燃料の調達・自転車に乗って情報収集や物資の調達・川に排水用の水汲み等、連日連夜、後方支援にあたった2週間。実際に訪問できたのは3月下旬からでした。いつも見慣れた景色がもうそこにはない…言葉も出ない。『今、私たちが出来ることをやらなくては、何時やる?何が出来るではなく、何でもする』そんな気持ちになりました。

沿岸部と中心部との温度差…仙台圏は『津波?』という空気感。仙台から数キロしか離れていないのに・・・

現場では泥やガレキとの格闘から始まりました。ベッドや車椅子の引き取り。震災にあわれ、大きな被害を受けたご利用者様が多くそれでもお客様は『お借りしていたのに申し訳ない』と…また、震災以降に低体温・低栄養でお困りだった方々も多くいらっしゃいました。備えあれば…しかし、それがあっても確実にお渡しする『術』が無ければ無意味とも考えさせられました。

それでもお客様は笑顔で迎えてくれて私たちの心配もしてくれておりました。本当にありがとうございます。まだまだ、多くの方々は避難生活をしております。知人宅・避難所・仮設住宅・他の地域へ転居等など…担当させていただいている方も、遠く離れたところにお住まいになりました。先日訪問してお話しをすると『家の近所はどうなっている?○○スーパーやっているの?○○さん元気?』とご質問されます。住み慣れた地域に『戻りたい・生活したい』というお気持ちが強く伝わってまいります。

 

〜介護用ベッドの話〜

 「安全に立ちあがりできるように高さを調整しましょう…介護者さんの負担軽減のためにも高さを変更しましょう。腰への負担が軽減しますよ…ベッド上でのポジショニングなどをとるにはやっぱり3モーターベッドですね…」平時はそんなことをお客様へお話していましたが、停電時の介護用ベッドは当然ながら持っている機能を使うことができません。完全に無用の長物となってしまいました。手動でギャジアップを解除しベッドをフラットに戻す方法(背上げモーターのピンを抜く)はあるのですが、ご高齢な介護者さんや女性の力では困難でした。

 

〜エアマットの話〜

 停電時のエアマットはポンプの送風機能が遮断されるため空気がマットレスから抜けてしまいます。空気が抜けきるとお客様は硬いベッドの上に直接寝ていることと変わりなくなくなる。対応として除圧機能を持つ特殊素材のマットレスへの変更。完全に空気が抜け切るまでに交換しなければいけない。時間との戦いでした。それでも社内・外のスタッフの皆様、そしてご家族のご協力をいただきながら対応することができました。


〜オムツ・パッド類の話〜

 停電とガソリンの供給不足のため、商品の流通が遮断されました。各オムツメーカー・卸会社へ連絡をとっても回答は「入荷の見込みはたっておりません…」お客様にご満足いただける商品の供給ができませんでした。その他生活に必要不可欠な物品…方々を周り必要な物品の確保に努めましたが、「もう大丈夫」という感覚を持つことはできませんでした。

  

今回の震災を通し、フォーレストで「備えた事」をご報告します。

 

《停電時の対応》

★電動ベッドの対応:緊急対応方法として、ベッド固定用ピンの解除を訪問スタッフと同行しおこなってまいります。また、弊社では【インバーター内蔵式発電機】をご用意いたし、停電により動かなくなった「背あげ調整・高さ調整」機能解除を発電機を使用してフラットな状態にいたします。

*電圧変動に神経質な精密機器にも、安心してご使用できる発電機です。

 

★電動エアマットへの対応:マット内の空気が抜けきる前に耐圧分散機能を持つ特殊素材のマットレスへの変更をいたします。

*エアマットは約6〜7時間ほどで中の空気が抜けきってしまいます…

 

★吸引器への対応:弊社では2機種を試し、一般的な足踏み式が体重の軽い介護者様では操作困難な事がわかりました。そのため弊社では、手元で吸引の調整・確認ができる【手動式吸引機】を推奨・ご用意させていただきました。

詳しくはこちらをごらんください。http://forest-kaze.jugem.jp/?month=201106

 

★発電機の有効活用:様々な電気機器の【緊急対応用外部電源】として活用してまいります。

 

《生活用品の備蓄》

★排泄用品:【オムツ・パッド】は2週間分以上の【備蓄】を致しました。

 

★嚥下困難な方の水分補給と介護食:水分と栄養補給も重要。水道が復旧されていないお客様には飲料水と栄養補助食品もご提供致しました。また、救援物資として届いた【ジェルタイプ飲料水・ゼリー食・介護食】もお渡しすることが出来ました。

これらをもとに今後も必要な商品をご用意しご提供してまいります。

 

★その他:ゴム手袋・お尻ふき・ウェットテッシュ・ドライシャンプーなど、災害時に役立つ商品もご用意いたしております。

 様々な商品の安定した【入荷】と十分な【備蓄】がございます。

 
…お困りの方がいらっしゃいましたらお声掛けください…

…「確かな明日」を一緒に考えてみませんか…

 

ハナオ

posted by forest-yougu | 07:13 | - | comments(0) | trackbacks(0) |
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